雑's ニュース なんでも書く

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「ひだまりの詩」想定外のヒットでLe Coupleも大慌てだった

逢えなくなって~♪ 出だしのメロディーを聴くだけで切なくなる。Le Couple(ルクプル)の藤田隆二さんが6/21の音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(MUSIC BIRDほか、日曜深夜24時~)にゲスト出演し、想定外だった「ひだまりの詩」(1997年)の大ヒットでバタバタした当時を振り返った。

メンバーが当時回想

Le Coupleの5枚目のシングルだった「ひだまりの詩」は、テレビドラマ「ひとつ屋根の下2」(フジテレビ系、1997年)の挿入歌に起用。ロングセラーとなりオリコン年間チャートで3位に入った。しかし、レコード会社からはあまり期待されておらず、藤田さんは「仕掛けというよりも自然発生的なヒット曲」と話す。

それを裏付けるのが次のエピソード。ドラマの挿入歌に決まり、スポーツ新聞の取材を受けた際に売り上げ目標を聞かれた藤田さんは「希望的観測で20~30万枚」と答えたところ、レコード会社から「あれマズいよ。そんなに刷って(プレスして)ない」と言われたそうだ。

さらにドラマの1回目と2回目の放送では、間違ってカップリングの「夕映え」が使用されたという。「ひだまりの詩」が流れたのは3回目以降だった。事務所のマネージャーに確認すると「ウソ、見たけど気づかなかったよ」と返されたと笑う。

ただ「アーティスト的には『夕映え』の方だったのでこのままでもいいと思っていた」とか。当時、全国700箇所近くある有線放送所を回る草の根キャンペーンも続けており、ドラマとの相乗効果もあってロングセラーを生み出した。

また公式ミュージックビデオも当初は1分半バージョンしか作られていなかった。「カウントダウンTV」で流すことしか想定せず、ヒットしたことで慌てて訪問先の台湾でフルバージョンを撮り直すことになったそうだ。

藤田さんは「伊豆大島とかいろんなところで撮ったのに1分半の方は全然流れなくなっちゃって」と少し残念そうだった。

ほかにも売れる前にブッキングしていた小規模なインストアライブが大混雑して大変だった話などを楽しそうに披露した。

藤田さんは現在、芸能音楽プロダクション「A-music(エーミュージック)」の代表を務め、所属する俳優、音楽家らのプロデュースやマネジメントも行っている。

「ユメルのモナリザラウンジ」は1960~90年代のJ-POPを中心にした音楽バラエティー番組。シンガーソングライターの茜沢ユメルがメインパーソナリティーを務め、毎週日曜深夜24時からTOKYO FMグループの音楽専門衛星放送「MUSIC BIRD」のほか全国100局超のコミュニティーFMでオンエアされている。