雑's ニュース なんでも書く

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PCを開けたら焦げ茶の塊が…愛煙家こそ健康に留意

購入してから10年以上経過したデスクトップPCのカバーケースを初めて外したところ、焦げ茶色に染まった大量の綿ぼこり…。少し前まで喫煙者だったことを思い出した。

廃棄前にデータ移行

起動しなくなってから1年以上も経ったデスクトップPC。実用性ゼロのバカでかい黒い筐体オブジェとして、狭い部屋で存在感を示していた。

このまま放置するわけにもいかず、先日ケーブルを購入してノートPCにデータを移行することにした。もう10数年前の代物だ。Windows10でサクサク働くとは思えないので廃棄する。

まずはドライバーでネジを緩め、PCのカバーケースを外す。中を見て驚いた。焦げ茶色に染まった綿ぼこリが大量に詰まっていた。

心筋梗塞の痕跡発見

3年ほど前まで煙草を1日1箱は吸う愛煙家の一人だった。酒が入るとなおさら量が増えていた。焦げ茶色の塊はその名残だろう。

喫煙をやめたのは健康診断の心電図検査で心拍に雑音が見つかったのがきっかけ。体はピンピンしていたのだが、仕方なく精密検査を受けたところ、15年くらい前に起こしたという心筋梗塞の痕跡が見つかった。

具体的にいえば心臓の一部が壊死していた。よくぞ普通に生きていられたものだと感心したが、正常の部位の鼓動に引っ張られる形で壊死した部位も動いているので血を送り出すことが可能だそうだ。

よく理解できずに自分の心臓の様子をリアルに再現したCGをポカーンと眺めていると、医師は自らの手をゴムのおもちゃに例えてジェスチャー付きで説明してくれた。分かりやすかった。

医師から断煙命令

そういえば、朝起きたら立ちくらみがして座り込んだ後、大きな塊が食道を逆流してくるような感覚が1分くらい続いたことがあった。

息ができずにこのまま死ぬのかと一瞬思ったが、すっかり忘れていた。実はあの時、心臓が止まって一部に血が回らずに腐ってしまったのだなぁ。

おかげで今になって4種類の薬を服用するハメになり、医師からは断煙を厳命された。心筋梗塞後も長期間にわたり喫煙してきたわけなので、「何を今さら」と思わなくもないが、手術を受けるよりはマシと考えて決断した。血とか苦手なのだ。

愛煙家こそ健康に留意

購入して以来、デスクトップPCのカバーケースを開けたことは初めて。とくにファンに焦げ茶色の綿ぼこりがびっしり詰まっていた。起動しなくなった原因の一つかもしれない。

30年近く喫煙してきた自分が最近になって禁煙したところで効果が出るとは思えない。解剖したならば、肺はこのPC並みに汚れていることだろう。

心筋梗塞の痕跡が見つかったときに医師に言われた言葉が「不摂生のなれの果て」。暴飲暴食、慢性的な寝不足など確かに生活自体が不規則で酷いものだった。

若い頃、ちょっとした手術で強制的に禁煙させられたことがある。2週間ぶりに吸った煙草が美味かったのなんのって。生活に気をつけて体の手入れを怠らなければ、長年にわたって愛飲してきた嗜好品が今も許されていたのかもしれない。

愛煙家こそ、健康にご留意くだされ。