雑's ニュース なんでも書く

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「Go To キャンペーン」で国は殺伐としていく

都心では今もイベントの中止、順延が相次ぎ、企業も会食を控えている。来年の五輪開催すら危ぶまれている中、旅行する人たちに助成する「Go To キャンペーン」は予定通り始まる。

「冷房と暖房を両方かけるようなもの」―。都知事小池百合子さんに矛盾をうまいこと指摘されてしまった。ほかの自治体からも疑問の声が相次いでいる。

イラッとするネーミング

経済活動を再開させたいのは分かるけど、新型コロナ禍に加えて各地の豪雨被害。Go To キャンペーンという浮かれたネーミングだけでもどうにかならないのか。

感染の恐れがあるため、「がんばろうKOBE」「絆プロジェクト」の時のように被災地に直接入ってボランティアしたり、観光でお金が落とせないのがもどかしい。

景気がこれ以上に悪くなっては困るので、安全面に気を付けた上で可能な人たちはレジャーを存分に楽しんでほしい。しかし、いまだに感染が深刻な地域や豪雨被害が甚大な地域に気を使い、殊更ウキウキ感を強調するような報道は控えてほしい。

そもそもアベノマスク、動画コラボと内閣官房の打つ手が外れまくってるから、神経を逆撫でされるのだ。センスゼロの政策提案者として安倍晋三首相の側近が度々挙げられてるが、採用し続ける方もどうかしてる。

怠け者を増やした減反

幼心に国の政策の矛盾に気づかされたのは、当時住んでいた家の裏にあった狭い田んぼだった。

所有する農家はなぜか8の字を描くように適当な感じで稲を植え、稲刈りの時期が来ても実るのに任せたまま。たわわになりすぎた稲は次々と倒れていった。

ある日、その田んぼだけ稲刈りしない理由を父親に尋ねたところ、苦虫を潰したような顔で「減反補助金が狙いだから、最初から育てる気がねえんだ」と吐き捨てるように答えたのを覚えている。

意味はさっぱり分からなかったが、やがてテレビや新聞を見ているうちに「減反」とは、米価を維持するために国が農家に稲作をやめさせ、その代わり放棄した作付面積に応じてカネを払う制度であることを知った。

わざわざ作ってダメにさせるくらいなら最初からカネを渡せばいいじゃん、と思ったものだ。ただよくよく考えたら凶作になったらカネは出ないわけで、裏の田んぼの持ち主は根っからの怠け者だったのだろう。

感染対策はせず休業して補助金はゲット。休んでる間に旅行して代金の半額は国が払ってくれる。ズル賢い人だけ得する世の中は殺伐としていきそうで嫌じゃのう。