いま消費増税を考える偉い人って…仁徳天皇の「民のかまど」
雲ひとつない快晴の空を見て仁徳天皇は思いました。「民のかまどから煙が上っていないのは貧しいからに違いない」
税の取り立てをやめて館も衣服もボロになったが、3年後に同じ場所に立ち、かまどから立ち上る煙を見て「豊かになった」と喜んだそうな。
名前の通り日本書紀などに善政を行ったと記録が残る第16代の古代天皇だ。もっとも神功皇后と神様の間に生まれた応神天皇が父親という時点で実在したかは怪しいが。
しかし、少なくとも記紀が編纂された奈良時代には、為政者は国庫よりも民の暮らしを大切にすべしという理想像が定着していたのだろう。
ボロ服を着ろとは言わないが
こんな話を持ち出したのは、数日前に新型コロナ禍による財政悪化を補うには、消費税のさらなるアップを軸に検討すべしとの記事を読んだからだ。
「消費増税中核に」 政府税調、財政悪化を懸念:時事ドットコム
こういった意見が出たのは、安倍晋三首相の諮問機関・政府税制調査会が8/5に開いたWeb総会において。
総会には様々な意見が出たと思われるのに、時事通信がこの意見のみ抜き出して配信したのは、世間の反応を見たい政府関係者が書かせたいわゆる観測記事だったという可能性は否めない(時事通信がアクセス増を狙ったとも考え得るが、だとしたらマスゴミすぎるのでその可能性はないものとする)。
となれば目くじら立てる必要はないのだが、考えるまでもなく、この時期の消費税増税が支持されるわけがない。安倍首相がボロの服を着て官邸の屋根に穴が開くまで増税するな、とは言わないが反発しないわけないよね。
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特別給付金の二転三転、アベノマスク、動画コラボ、Go To キャンペーン…。新型コロナ禍で民意と乖離しまくっていたことが露呈した安倍政権の面々。
感染拡大で、緊急事態宣言を発令して経済活動が縮小した。首都圏の空と空気が澄みきった状況に何を思い、感じていたのだろうか。
▼こんな古代天皇もいた