雑's ニュース なんでも書く

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土下座像はアートにあらず 「表現の自由」も「国際的礼儀」も的外れ

不勉強を自覚してるので慰安婦問題に言及する気はさらさらないが、韓国・平昌の民間植物園に設置された安倍晋三総理大臣を模した土下座像はアートと呼べる代物ではない。

アートは付和雷同的な流れに疑問を投げ掛けるものと考える。反日が際立つ文在寅大統領に迎合するオブジェでは問題提起になるまい。大衆にも媚び媚びではないか。

その点で言えば、天皇の肖像が焼かれる映像や戦死した日本兵を冒涜するオブジェが物議を醸した「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」こそ、アートだろう。

ただし、反体制アートが国や自治体の補助金に頼る姿勢はいただけないのは以前のブログで述べた通り。ストレートすぎる表現も幼稚かつ下品に見えて好きじゃない。どちらかといえば、笑顔で強烈な嫌みを放つようなものが好みだ。

可愛いだけじゃダメ

15年くらい前になる。人口減少で寂れていく駅前商店街をアートの力で活性化することに取り組む東京芸大卒の若手アーティストと仲良くなった。

シャッターやガード下に絵を描いたり、空き店舗で教室を開いたり。彼は自分の名前を付けた「○○ちゃんマン」というキャラクターをつくり、さまざまなシーンで登場させていた。

そのキャラクターは一見可愛いらしいのだが、よく見ると表情やポーズがひねてて不気味。吹き出しこそないものの「やれやれ」とかネガティブなセリフを吐いてそうだった。

作者本人に尋ねたところ、「可愛いだけじゃアートになりません」と即答してきた。「不快な感情を与えて考えさせることが大切」とも。

商店街の活性化という目的上、自治体等の補助を受ける機会も少なくなかったはず。形式ばった申請書を出す一方、密かに問題提起も行っていたわけで「カッコいいなぁ~」と思った。

念のために断っておくが、LINEスタンプなど影も形もない頃の話だ。

ヘイトスピーチの範疇

冒頭で出した土下座像について、「表現の自由」を持ち出す識者が相変わらず存在する。

反日勢力が圧倒的多数の中で、反日のオブジェを建てるのは、取り締まり対象になる弱者へのヘイトスピーチの範疇。いまさら「安倍首相ではない」と話す設置者の底が浅すぎて、反面教師として「反日やめよう」とのメッセージがあったとも深読みできない。

かと言って現地大使館ならまだしも、官房長官が他国の民間人を相手に「国際的礼儀」を持ち出すのも野暮ったすぎる。挑発に乗ってどうする気だ。相手が喜ぶだけだろ?

ネットメディアを中心に騒いでいる程度がちょうどよい案件だったのに。相変わらず空気よめない政権だな。ハァ~。