雑's ニュース なんでも書く

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アベノマスクを"強要"した教師は天然か、ウケ狙いか

ネットニュースであった「公立中でアベノマスク義務付け?」の見出しに驚いた。内容をよく読むと、政治・思想的なものはなく、教師のレベルが低すぎたようだ。

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埼玉県深谷市の公立中学校で配られたプリントに「アベノマスク着用(別のマスク着用生徒については携帯しているか)の確認」「アベノマスク(着用もしくは持参)を忘れた生徒は少人数教室に残る」などと書かれてあったそうだ。

この国難に際して総理大臣のご英断で賜ることになった謹製布マスクの着用を強要しているかのように受け取れる。思春期の生徒たちにとって、あの格好の悪いマスクを着けることは耐え難く、忍び難くもあったろう。

このプリントはSNSで瞬く間に拡散し、「戦時中の配給みたい」「アベノマスクって正式名称なの?」などの反応があったという。

そんな言葉遣いする?

羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系、月~金曜午前8時~)は5/26の放送で、教育委員会や保護者に取材した上で簡単に取り上げていた。

「学校ってそんな言葉づかいするんだと驚きました」。これはプリントを見た保護者のコメントだ。さらに「マスクって何でもいいじゃないですか。なんでアベノマスク?」と素朴な疑問を述べた。まったくその通り。

深谷市教育委員会はアベノマスクについて「家庭に郵送された布マスクではなく、国が学校に配布したもの」とし、「生徒たちに配布したものを有効活用してほしいという意図で記述した」と釈明した。「少人数教室に残る」理由は「マスクのない生徒に『予備のマスクを渡すから残ってもらう』という意味」としている。

これらの言い訳に無理があるのは自覚していたようで、「どんなマスクをしても構わない。私たちが説明してもご理解いただけないのは十分承知しております」とも述べ、「学校も『誤解させる文章を書いてしまい申し訳ありません』と謝罪しています」と責任を学校に投げるふていた。

「教師はとくに酷い」

ニュースを見ると、野党は「忖度でこういう配布物が配られたのではないか」と問題視しているそうだが、「アベノマスク」という言葉に小馬鹿にしたニュアンスを感じるので、それも的外れな指摘に思える。

また、中学校の校長は「名前を書いてあるかの確認」を理由に挙げたそうだが、これも無理があるか。そもそも「アベノマスク」ではなく「学校で配布した布マスク」としていれば、ここまで騒ぎにはならなかった。記事では「アベノマスク」という言葉を使った理由は出てこない。

プリントを作成した教師が天然なのか、それともウケを狙ったのか。もしも複数の目が通ったプリントだとしたら頭がクラクラする。「アベノマスク、傑作だね」とか言ってたりして。とかくお役所は何事も上部組織でチェックしたがるが、むべなるかな。

以前、知り合いの弁護士が「仕事で絡みたくない職業」として、教師と医者を挙げていた。「難関試験を通った医者は自負があるから非常識なことを言わないが、教師はとくに酷い。無理な理屈を通そうとする。世界が狭すぎるんだ」とのこと。アベノマスクという微妙な俗称を堂々とプリントに入れてしまう感覚だもんね。納得した。

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