桜の咲かない入学式に? 大改革「9月スタート」案が浮上
新型コロナウィルス禍で休校が続く中、萩生田光一文部科学大臣が4/28に「9月入学の導入も選択肢の一つ」との見解を示した。欧米は9月で年度替わりとなるのが主流となっており、長期休校を機に一気に「世界標準」へ制度を切り替えてしまおうという意見も出ている。
「Nスタ」(TBS系、月~金曜午後3時49分~)では4/28の放送で、牧嶋博子報道局解説室長が言及。「当然選択肢の一つ。今だからこそできる。『できるのか考える』ではなく、やるという方向にもっていくべき」と強い賛意を表明した。
9月入学については教育評論家の尾木ママ(尾木直樹氏)が4/22に自身のブログで「発想の転換の方が楽なのです」と新学期の9月スタートを提言。4/27には宮城県の村井嘉浩知事、大阪府の吉村洋文知事も同様の考えを示している。
新型コロナウィルスの感染状況に合わせ、学校再開の時期が地域ごとに異なった場合、牧嶋室長は「学力格差が広がってしまう」と「教育を受ける権利」の観点から問題視。再開時期については、村井知事も9月で足並みを揃えるよう、全国知事会を通して政府に提案するという。
自治体でなく国の問題
さらに牧嶋室長は9月入学の導入で「(9月スタートの)海外の大学に進むのにギャップが生まれていたことの解消になる」とメリットを挙げ、「新卒一斉入社も崩れている」と就職活動でのデメリットは少ないとした。
最後は「企業も考える。自治体の問題ではなく、国の問題」と世界標準に合わせていくことを強く提言していた。
サッカーのJリーグが主要な海外リーグと開催時期がズレているため移籍する際に不利になることはよく耳にする。9月まで休みが続く影響や、入試の時期はどうするのか、制度変更が間に合うのか、など課題は山積するが、個人的に一番寂しいのは、入学式に校庭の桜が咲いていないことだ。
アベノマスク答弁中に糸が
また「Nスタ」で衆院予算委員会のニュース映像が流れた際、答弁に立つ安倍晋三総理大臣が着ける小さめの布マスクの端から、ほつれた長めの糸が垂れていた。何度も洗って再利用したためかもしれないが、これから届くアベノマスクの品質に問題はないのか、また少し心配になった。