雑's ニュース なんでも書く

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相次ぐ「岡江久美子の息子」動画 悪質YouTuberに怒り心頭

急逝した芸能人の遺族や事件当事者の関係者になりすました不謹慎な動画をアップする悪質なYouTuberが批判を集めている。法的に裁くにはハードルは高いようだ。

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「ちょっと信じられなかったんですけど」。4/27の「バイキング」(フジテレビ系、月~金曜午前11時55分~)で司会を務める坂上忍さんがこう前置きし、新しい話題に入った。

新型コロナウィルスによる肺炎で急逝した岡江久美子さんの「息子」と名乗る複数の動画がYouTubeで公開されているのだ。中には再生回数が30万を超えたものもあるという。

坂上さんは「番組史上、ダントツで頭に来ている。どういう神経をしているのか」と怒りを表し、「なぜ手間暇かけてモザイクを入れてるのかさっぱり分からない」と放送コードを意識したとみられる画像処理にも疑問を呈した。

「逮捕ですよ」「恥を知れ」

坂上さんは視聴者に代わって、誰もが怒りを感じる悪質な事案を責め立てるのが本当にうまい。

コメンテーターも「これ逮捕ですよ」(元宮崎県知事の東国原英夫氏)「恥を知れ」(放送作家野々村友紀子さん)「顔を晒せないのか。社会的制裁でそれぐらいのことしてもいい」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)と強く非難した。

これらの動画の説明には「フィクション」と断り書きを入れているものが多いが、検索では「岡江久美子の息子です」としか出てこない。見出しで誤解させて再生回数を増やすYouTuberにはよくみられる手法だ。

再生回数の大幅増は売名だけでなく、広告収入の大幅増にもつながるわけだが、「運営会社のGoogleによる広告制限がかかり、思うような成果は得られない」とする専門家の見方も合わせて紹介。番組に影響された模倣犯が現れることを警戒したのだろう。

非難も宣伝になる?

さらに坂上さんは「メディアが取り上げると宣伝になるという論調もあるが、ダメなものはダメという機運が盛り上がり、規制強化につながるのではないか」と持論を展開。今回の場合、亡くなった岡江さんへの名誉棄損に当たるが、遺族による訴えが必要な親告罪になるという。

なりすまし動画については、「弁護士ドットコムニュース」でも取り上げている。岡江さんのほかにも「志村けんの息子」「金正恩の担当医」など話題を集めているニュースの関係者をかたるケースが相次いでいるが、直ちに法的な問題にはならないという見解を示している。

動画共有サイトの運営会社による規制強化と合わせて、東国原氏が示したように「訴えることが当たり前になるよう、告訴・逮捕のハードルを下げる法的整備」も必要と思われる。