雑's ニュース なんでも書く

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検察官の定年延長なぜ急ぐか 選挙違反夫婦との関係は?

検察官の定年延長法案、誰得? あんな胡散臭いものを新型コロナ禍の最中に出したら批判されるし、支持率も当然下がる。そこまでしてでも成立させたい理由って…。

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後に逮捕された夫婦のキャラクターが強烈だったモリカケ問題、魔の二回生議員による相次ぐスキャンダル、都議会から始まった小池新党の躍進、キャバ嬢や高級寿司店が出てきた桜を見る会、アベノマスクにコラボ動画…。

憲政史上最長となった安倍晋三政権にも存続の危機が度々あった。それでもキワモノ臭がプンプンしたり、相手が勝手に大チョンボしたり、毎回深刻さに欠けて生き永らえてきたようにも見える。自殺者の遺書が表に出たことで、モリカケは一気にシリアスになっているが。

今回も多数の芸能人が一斉に反対ツイートを発信したことでワイドショーネタにはなっているものの、法改正で一番に恩恵を受けると言われる東京高検検事長の黒川弘務さんのキャラクターが報道では見えてこず、もやっとしたままだ。

検察の独立を侵す

法案では、政府が「職務の継続に必要」と認めた場合、その検察官の役職定年を延ばすことが可能としている。問題視されているのは主にこの部分らしい。

政府に人事権を持たせてしまっては「政治家、警察をも独自に捜査・立件できる検察の独立が脅かされる」というわけだ。東京地検特捜部は最近ではあのカルロス・ゴーンさん(レバノン在住)を逮捕・立件している。

法案が成立すれば、例えば定年間近の東京高検検事長(定年63歳)がトップの検事総長(定年65歳)になろうと思ったら、タイミング次第で政府から定年延長を認めてもらう必要が出てくる。これでは政府に逆らえなくなる、という懸念だ。

やがてブーメラン

本当かな。現在の話に置き換えて、たとえ黒川さん自身が検事総長まで上り詰めたとしても、このままでは「あの新型コロナのときにどさくさで…」と言われるのは必至である。その肩書を引っ提げて政界に転身しても後々まで付いて回るはずだ。

特捜部の後は法務省出向(官僚)が長かったとはいえ、黒川さんは菅義偉官房長官と組んで数々の規制を崩してきた切れ者と聞く。わざわざ損になる道筋をあえて選択しないだろうとも考える。

ならば強引な法改正は政権側の事情かもしれないと窺えば、妻と共に選挙違反で立件されそうな気配の元法務大臣河井克行さんのことが頭に浮かぶ。

魔の二回生やカジノ利権で逮捕された議員と違って、安倍首相の補佐官を務めた本流中の本流だ。

こんなに法改正を急いでいるのは、立件される河井さんが政権にとって不都合な情報を当局に漏らした場合に備えているからか。政権寄りの検事総長という防波堤を築いておきたかったということかね。もう遅いか。

でもね、その法律は諸刃の剣。やがて政権が変われば、時の政府の求めに応じて旧悪が次々と暴かれちゃうぞ。いろいろと邪推が膨らむ。