雑's ニュース なんでも書く

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新型コロナとの闘いは既にコールド負け?「1回表に打者3巡」の猛攻

「サタデーステーション」(テレビ朝日系、土曜午後8時54分~)の4/25放送にゲスト出演した厚生労働省の新型コロナウィルス対策にも関わる国際医療福祉大学の和田耕治教授が、緊急事態宣言から半月を迎えた現状を「打者3巡くらいして1回表(コロナの攻撃)が終わったばかり」と表現した。

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実に1イニングに27人の打者がバッターボックスに立ち、少なくとも21点を献上した計算になる。和田教授は「相手の特徴も分かりこれから」などと勝負はまだまだ分からない旨のコメントを続けたが、勝利は絶望的な状況だ。

あと8イニングを残した試合時間の長さも含め、極めて深刻な事態であることを改めて認識した。願わくば、和田教授が野球に詳しくなく、実は例えを間違っていたと信じたい。

ホテル「隔離生活」ルポ

医療従事者やコンビニやスーパー店員らが新型コロナウィルス感染の恐怖と闘っている様子は連日伝えられているが、「サタデーステーション」では、ホテルで「隔離生活」を送る軽症者、民間救急車の運転手、消毒業者などの他の「最前線」を取材している。

軽症と診断され、都内のビジネスホテルで「隔離生活」を送る30代男性がビデオ通話での取材に応じていた。都から収容ホテルに空きが出たとの連絡を受けたときには、既に外出できるくらいに体調が良くなっており、再び「隔離」されることをためらったと明かす。

この男性は「陰性の確証を得るため」に「隔離生活」の要請に応じたが、そのまま市中にとどまっている軽症者も多いことが疑われた。

民間救急車

男性ら隔離者はホテルの館内アナウンスに合わせて検温、血中酸素の測定をし、三食の弁当は決められた時間に1階まで自分で取りに行く。梅干しが必ず入っているのは、味覚がなくなった人に良いかららしい。

部屋の机にはカップラーメンが積まれ、男性の受け答えに疲れた様子が伝わってきた。

民間救急車については、全民救患者搬送協会千葉支局が取材に応じていた。不勉強ながら緊急性の低い軽症者の搬送に運用されているという民間救急車の存在は初めて知った。

作業員は防護服にゴーグル、手袋を二重にして従事する。取材では病院で陽性の診断を受けた患者を自宅経由でホテルまで搬送。搬送後に人気のない場所に救急車を止め、車内消毒してシートを取り換えていた。

感染者ゼロの消毒業者

さらに大量の感染者を出した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での活躍で知られるようになった日本特殊消毒隊に取材。スポーツジムの消毒作業に同行している。

作業前にオゾン発生器で空間消毒していたのは、作業員の「安心のため」と説明。オゾンの新型コロナに対する消毒効果は実証されていない。

100平方メートルのスペースを5、6人で3時間。加速化過酸化水素水を浸した布で机の裏まで丁寧に手作業で拭いていく。徹底しているのが作業後の靴底の徐染。同社では一人の感染者も出していないという。

当初は感染危険のある作業に従事する作業員が近隣から非難され、作業員の家族が仕事に行けないこともあったそうだ。代表は世間の見方が変わってきたことを感じていた。誹謗中傷は減り、海外からも賞賛の声が届いているとのことだった。