岡江久美子さんは「永遠のグラビアアイドル」 本当に美しかった
新型コロナウィルスが原因で女優の岡江久美子さんが亡くなった。ニュースでは、タレントの大和田獏さんの妻、女優の美帆さんの母としての一面や、長年務めた情報番組「はなまるマーケット」の司会業をクローズアップして、その明るくポジティブな人柄を偲んでいた。
しかし、筆者にとって岡江久美子さんはグラビアアイドルである。雑誌「スコラ」でセミヌードを披露していたのだ。「スコラ」は当時、「GORO」「週刊プレイボーイ」と並ぶ仲間内で「子供向けエ○本」と読んでいた青年誌だ。
岡江さんを冒涜するつもりは毛頭ない。既に女優、タレントとしてレギュラー番組を持っており、グラビアアイドルという表現が正確ではないことも承知している。それでもその美しい裸体を初めて見た時の衝撃を思い返すと、グラドルという言葉が一番ふさわしく感じてしまうのだ。
ステップアップのため脱ぐ、売れなくなったから脱ぐ、とは対極をなすグラビア写真だった。笑顔でも艶っぽい表情でもなく、カメラレンズをじっと見つめている凛とした表情が多かったように覚えている。
日本人の雰囲気を醸し出しつつ、端正な顔立ち、バストとヒップが強調された肢体。ただただ美しかったという記憶しかない。今ならアートという言葉を使って形容したことだろう。
二時間ドラマ「終着駅」シリーズで長年夫婦役を務めた片岡鶴太郎さんは「私の隣には、岡江久美子さんの体温も、御声も、若く美しい御顔も、存在して居ります!!」と「妻」を失ったショックを語った。
筆者の記憶にも永遠のグラビアアイドルとして岡江久美子さんが存在し続けるだろう。ご冥福をお祈りいたします。