雑's ニュース なんでも書く

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「19」再結成になりそうで…ケイゴがケンジと会わない理由

2002年に解散したフォークデュオ「19」の岩瀬敬吾さんが音楽バラエティー番組「ユメルのモナリザラウンジ」(日曜深夜24時からMUSIC BIRDほか全国のコミュニティーFMでオンエア中)の8/23放送回にゲスト出演し、当時の経緯と現在の心境を詳細に語った。

ゲストに岩瀬敬吾さん

「会っちゃうと『やるか19』となるのも嫌。会って話すとそうなっちゃいそうで避けてるというか…」。番組パーソナリティーから再結成の可能性を尋ねられた岩瀬さんは、相方の岡平健治さんと解散以来会っていないことを明かした後、照れたように付け加える。

2002年2月に同年3月末での解散を発表したときには衝撃が走った。1999年のデビュー以来、ヒット曲を連発しまさに人気絶頂。互いの音楽性を尊重するためとの理由は出されていたが、不仲説もまことしやかに流れてくる。そんな状況下で二人は沈黙し、不仲を否定するコメントすら出さなかった。

「それも当たっている」と岩瀬さん。解散自体は2001年夏には決まっていたそうだ。「感情的なものもたくさんあって、その環境で長く続けるつもりはなかった」と振り返る。

突然の解散を振り返る

複雑な感情が絡み合っていたようで「事務所との間も悪かった。僕という人間とケンジ君という人間を取り持てなかったのでしょう」とも。

岩瀬さんは「僕たちは子供でしたけど、自分で曲を書いて収入を得て、居場所を確立した人間を子供扱いするのは失礼だと思う」とアーティストとしての矜恃を示す。

▼音楽性の違いが明確に表れた「足跡」

そして「一回(19を)休止してソロでやる選択もあったけど、受け皿(事務所)は他がいいという僕の考えもあった」と解散に至った心境を語る。音楽性の違いから来る衝突、子供扱いする事務所への反発など様々な要因が重なっていたようだ。

「解散当時は『もっと自分を試さないといけない』とワクワクしていた」と楽しそうに語る岩瀬さんに後悔の気持ちは欠片もない。スローペースながらも多様な音楽を取り入れた良質なロックアルバムを発表し、ツアー活動を続ける姿には充実感しか見えない。

下北沢サーカス

ゲストコーナーの1曲目に流れた「下北沢サーカス」は2ndソロアルバム「NEW SPEAKERS」に収録。冒頭から小刻みに転調を繰り返すスケールの大きな曲。1970年代のプログレッシヴロックをも彷彿させる。19解散後に自らの音楽表現を進化させ続けている岩瀬さんらしい作品だ。

下北沢は岩瀬さんが長年住んでいた場所で、岡平さんとの思い出もたくさん詰まっている。サーカスは曲芸団ではなく、いくつもの通りが集まる円形広場のこと。19時代を否定することなく、音楽キャリアを着実に重ねていく岩瀬さんを象徴しているよう。

2週にわたってゲスト出演した岩瀬敬吾さん。キラキラ輝いていた少年たちがステキな大人になって帰ってきたかのような、そんな気持ちにさせられたオンエアだった。

「ユメルのモナリザラウンジ」は1960~90年代のJ-POPを中心にした音楽バラエティー番組。シンガーソングライターの茜沢ユメルがメインパーソナリティーを務め、毎週日曜深夜24時からTOKYO FMグループの音楽専門衛星放送「MUSIC BIRD」のほか全国100局超のコミュニティーFMでオンエアされている。

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